アファメーションは、肯定的な自己宣言。そうありたい自分像について、ポジティブな表現で反復して宣言することの継続を通して、望むイメージと自分とを一致させていきます。
アファメーションの基本的なやり方として、「私は~です」と、一人称の主語を使うことが広く知られていますが、ユーアファメーション(あなたは・二人称)を使う取り組み方も。その例について紹介します。
もくじ
アファメーションの主語に二人称や三人称が有効な例
それでは、主語を変えることで期待される効果について見ていきましょう。
偉人の力を借りるユーアファメーション
「名言活用術」として、苫米地英人博士が提唱されていた方法です。
偉人の言葉(名言)を「ユーアファメーション」として活用することで、「なりたい自分」への変化を加速するもの。
まるで、歴史に名を残す偉人たちが、パーソナルコーチの役割を果たしてくれるような感覚なのですね。
たとえば、著名なフランスの哲学者:パスカルの「無知を恐れるなかれ、偽りの知識を恐れよ」という名言では、
「あなたは謙虚な姿勢で知識を吸収する人だ」
というユーアファメーションの例文が。
ポイントは、偉業を成し遂げた成功者たちの言葉に触れ、五感を使って脳を刺激し、臨場感を高める
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ちっぽけな現状の範囲内から飛び出し、より高い視点での思考が可能になってくる
火事場の馬鹿力が必要なときのユーアファメーション
自分を高揚させて実力以上を引き出したいような勝負の場などでは、主語を「あなたは~」にしたアファメーションが効果を発揮する例もあります。
"You can do it!"
と、信頼できる相手から背中を押されるようなイメージ。
ここ一番のシーンや、自分一人では心細く感じてしまうときなど、客観性をもたせた「あなたは~」という表現を使って
「あなたは、だいじょうぶ」
「あなたは、十分な能力がある」
そんなアファメーションを活用することで冷静になり、集中力を高める助けになることもあるのではないでしょうか。
自己否定をやめたいときの三人称自己暗示(外在化)
小さい子に手洗いや歯磨きの重要性を教えるとき、役に立つのが「バイキンマン」などのキャラクター。
バイキンマンのイメージのおかげで、不潔にしていると健康に悪影響なことが目に見えてわかりやすくなります。
自己否定的で破壊的な言葉が自分のなかで止まらないとき、過度な自分責めによるマイナス作用が大きい時は、バイキンマンを洗い流して清潔を取り戻すのと同様のイメージで、自己否定感に名前を付けることが効果的です。
「グレムリン」など、ユーモアを感じられる妖怪やおばけの名前を使う例があります。
ずっと心の重荷だった自己否定感情も、ユーモラスなおばけの姿で視覚化すると、「バイバイ」と手を振ってスムーズに去ってもらうことができそうですね。
ポイント
「私は、うまくいっている」と言いながら、「できるわけない」と否定的な考えに囚われてしまうときは、アファメーションの前に深呼吸。
「それ(否定的な感情)」と、自分自身とが一体化していないのだと確認し、「それ(否定的な感情)」を手放すイメージへ意識の焦点を合わせます。
アファメーションの主語について・まとめ
なりたい自分像を肯定的な言葉で繰り返し自分に宣言し、その実現を導くアファメーション。
一般的な「私は~」から始める取り組み方では、「私=自分」が向かうべき方向を、潜在意識へ明確に刻みますが、「あなたは~」という二人称や、あるいは三人称を主語にする実践法も。
二人称を使う「ユーアファメーション」では、
-一人で緊張や不安を抱える場面で、客観性をもたせた「あなた」という主語を使って、「あなたは、できる!」というように唱えると効果的
三人称を使うと良い例としては、
-自己否定的なセルフトーク(自己会話)を書き換えるには、ユーモラスな妖怪の名前などを用いて、自分と距離を置くイメージワークが有効
大切なのは、自己否定感情をクリアにしたうえで、ポジティブなアファメーションに取り組むこと。
(自己否定感情を抱えたままのアファメーションは、逆効果に働く場合もあるため、ここは重要なポイント!)
おわりに
二人称「あなた」を主語にしたユーアファメーションや、自己否定感情と距離を置くうえで有効な三人称のイメージワークも、状況に合わせて上手に活用できると良いですね。
アファメーションの習慣に慣れたら、「私は」と主体性をはっきりさせた肯定的な自己宣言を通して、ご自身の望む世界を創っていく楽しさを味わいましょう♪