自分では、「けっこう良くできた♪」と思えるときでも、人からの反応が微妙に見えると心が落ち着かなくなる。
特に何も言われていないのに、否定されたと感じて辛い気持ちがグルグルして辛くなる。
そのように、相手の顔色や反応を気に病むのをやめたいとき役立つ瞑想(イメージング)方法です。
もくじ
いちいち気にして思い悩むのをやめたいときのイメージング方法
思い悩んでいるのは現実ではなく想像力のなか
ローマ帝国の時代に活躍した偉人、ルキウス・アンナエウス・セネカの名言として、次のような言葉が残されています。
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私達は現実のなかよりも
想像力のなかで、
悩み苦しんでいる。
”We suffer more in our imagination than in reality”
-Seneca
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相手から「否定された」と感じて思い悩むことが多いと、自分自身に対する思い方が他人の一言でアップダウンしがちになって、疲れてしまいますよね!
あれが悪かったのかな
それとも、あっちのことかな
など、一人で考えても落ち込むばかりのネガティブ思考。
まさにセネカの言葉の通り、実態のないイメージのなかで悩み苦しんでしまう状況が長く続くと、消耗するばかりになってしまいます。
いちいち気にするのをやめるためのイメージング方法
嫌なネガティブ思考の渦から早く抜け出すための方法として、大切なポイントは、
辛い思いを大きな「かたまり」として抱えているのでは?と気づくこと。
負担が重大なカタマリのかわりに、
ひとつ、またひとつと浮かんでくる【泡】のイメージとして捉えてみることが役立ちます。
マインドフルネスなひととき
できれば、お鍋でお湯を沸かして、沸騰していく様子を観察してみてください。
ほんのひととき、他のことは一度お休みして、お鍋の底のほうから沸き上がる泡【だけ】に意識を向けるマインドフルネスなひとときを。
(弱火~中火くらいで、ゆっくりめに沸きあがる泡が◎)
※火の扱いには十分に注意してください
次々と上がってくる泡を、ゆったりした気分で眺めて
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私たちの思考も、浮かんでは消えていく無数の泡と似ている
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という気づきが深まると、必要以上のネガティブ思考を手放しやすくなるので、大変おすすめです。
おわりに
人の内面で行われる思考は一日に数万とも。
そのなかで、ネガティブなものほど強く記憶に残りがちなのは、安全を失わないための本能の働きによるのだといわれます。
本来は、泡のように消えゆくはずのネガティブ思考。なのに、重苦しい感情に長く悩み続けてしまうときは、ぜひ「泡のイメージング」を活用してみてください。
※「泡のイメージング」と似たアプローチとして、手放したい思考を、浮かんでは形を変え、やがて消えていく「空の雲」として、捉える方法も効果的です。
ネガティブな思いは、『いずれ形を変えて消えていく空の雲のようなもの』
または、『水に浮かんでは消える泡のようなもの』というイメージングで、気持ちに余裕が生まれます。
気が楽になると意識がオープンになるため、良い変化に役立つ情報を受け取りやすくなる
→
好転の流れに乗りやすくなります。