ろうそくを凝視するトラタカ(トラタック)瞑想とは。ガイド例と注意点

焚火を見つめていると、リラックスするという人も多いですよね。炎が揺らぐリズムには癒しの効果もあるということ。
 
今回は「炎」を使った伝統的な瞑想法:トラタカ(トラタック)瞑想についてです。ガイド例と注意点も。
 

トラタカ(トラタック)瞑想の練習例・ガイド例

トラタカ(トラタック)瞑想とは

トラタカ瞑想は、一点を『凝視する』瞑想法です。ろうそくの火を見つめ続ける方法が伝統的ですが、凝視する対象は神聖な偶像や曼荼羅などの場合も。
 
よく、落ち着きを失って「目が泳ぐ」と表現されますが、心が乱れると確かに目の動きも乱れ、目と心の関連性が見てとれます。
 
つまり、目の動きを静止させることで、精神の動揺を安定へ向かわせることができるのですね。
 

練習例・ガイド例(初心者さん向け)

 
焦点を合わせる対象物の正面に、楽な姿勢で座ります。
 
背筋はスッと伸ばしますが、余分な力は抜けています。
 
首を、ゆっくりと回してみたり、肩を何度か上げ下げしてみても良いでしょう。
 
視線を対象物へ固定します。
 
見つめる対象を「半眼」で見つめ続けるつもり・できるだけ、まばたきもしないつもりです。
 
「凝視」と言っても、力んで睨むのではなく、まぶたの力を抜いてリラックスした気持ちで。
 
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視線は対象物へ向けつつ、意識は対象物の「背後」を見つめているイメージも有効です。
 
最初は1分から3分くらい、見つめ続ける練習。
 
その後、両手を両目に、ふわっとやさしく当ててリラックス。
 
上級者は、凝視のプロセスの後、目を閉じて「心の目」で対象物を映像化する段階を踏みますが、(第三の目・アジュナチャクラの活性とも説明されます)
 
慣れないうちは、見つめ続ける練習 → リラックス までを、まずは練習。
 
(リラックスの時間に心の中で残像が浮かべば、残像のイメージへ少しの間、意識を向けてみる)
 
目が疲れてしまった場合は、冷たい水で目をリフレッシュさせてもOKです。
 

トラタカ(トラタック)瞑想を初心者さんが練習する時の注意点

 
ろうそくの炎を凝視する練習を、指導者がいないところで初心者さんが長時間やり過ぎると、目(網膜)や脳へ残像が残って離れない!
 
といったストレス状態へ陥る可能性も指摘されています。
 
炎を凝視するトラタカ瞑想の練習は、不慣れなまま長い時間やらないよう、注意してください。(最初は5分以内にとどめるほうが安心)
 

おわりに

 
呼吸の状態と、心の状態の関連深さはよく知られていますよね。
 
落ち着きたいとき・集中して力を出したいとき、
 
選ばれる行動=深呼吸
 
そのような「呼吸」と同様に、意識することで心の安定度が変わる!という、誰もがすぐに試せるポイントが「目の動き」です。
 
『目は魂(心)の窓』とは、歴史的な天才・レオナルド・ダ・ヴィンチの言葉。
 
心の慌ただしさに気づいたときには、呼吸とともに「目の動き」にも、ぜひ思いを向けてみてください☆
 

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