
今この瞬間にいるように心を訓練することは、より健康的な選択をするための一番の鍵です。
(スーザン・アルバース)
これは、まさに「いま、この瞬間」への注意力を高めるマインドフルネスの実践を通して得られる恩恵です。
過去や未来へ意識が散漫になるのではなく、「いま・ここ」への集中力がじゅうぶんに高まったとき体感できる、マインドフルネスの意味とは。
今回は、「マインドフルネスは意味がない」と感じたとき、思い出したい大切なポイントについてです。
もくじ
マインドフルネスの意味が伝わる名言・格言
現在に生きている人はほとんどいません。私たちは慢性的に来るべきことを予測したり、何が去ったのかを覚えています。
(ルイ・ラムール)
現代の慌ただしさの中で、私たちは考えすぎ、求めすぎ、望みすぎ、ただ存在する喜びを忘れている。
(エックハルト・トール)
今日よりも価値のあるものは何もありません。昨日をもう一度生きることはできません。明日はまだ手の届かないところにあります。
(ゲーテ)
幸せな人は、現在に満足しているので、将来のことをあまり考えません。
(アインシュタイン)
「今この瞬間にいる」「ただ存在する喜び」
こういった、マインドフルネスの感覚をじゅうぶんに得られたら、何が良いの?どんなメリットが?というと、
過去の後悔に振りまわされたり、未来への不安にとらわれて新しい挑戦ができなくなったりすることが減る。
このポイントは、メンタリストDaiGoさんが著書のなかでわかりやすく説明されていました。
マインドフルネスを実践するメリットが伝わる話
たとえば、「お腹がすいたから食べる」という一連の流れは、ごく自然に見えますが、
「お腹がすいた」という感覚が来たとき、「食べる」という行動を決めるのは自分自身だということ。
空腹が苦痛なら、手近なもので早く食事をしてもいいし、多少の空腹も快適な範囲なら、自分の都合の良いタイミングを待ってから食べてもいい。
このように、
「お腹がすいた」という感覚と、「食べる」という行動を、いったん切り離して考えてみることで、自分の自由度が高まるのがわかります。
感情と行動を切り離して考え、上手にマネジメントすることができれば、過去の後悔に振りまわされたり、未来への不安にとらわれて新しい挑戦ができなくなったりすることはありません。新しいことに目を向け、自分の価値を過小評価することなく行動できるようになるのです。(メンタリストDaiGo氏)
では、「日常生活では何をすれば?」というと、
感情を実況中継し、自分の行動を再定義する
ことが有効だといいます。
感情に振り回されず「いま・ここ」の最善を選ぶ
たとえば、現在の仕事に大きなストレスを感じている自分に気づきつつ、状況を変えるために何かしているわけではない。
「いまの会社、辞めたいな」とは思いつつ、親や友達などの意見ばかりが気になって行動できない。
嫌な現状のなかで停滞している、という場合、
「他人の意見がいっさい気にならない人間だったら?」とイメージしてみる。すると、
「他人の目を気にしなくていいなら、いますぐ会社をやめる」「独立する」など、自分がやりたいことを考えられるようになります。
過去にうまくいかなかった失敗体験や、「うまくいかなかったら」という将来への不安でブレーキがかかったら、その瞬間の自分に向き合って、
「怖さを感じなかったら、どうするの?」と質問してあげる。
「こわくないなら、チャレンジしてみたいよ」と、自分の心が言ったなら、
「じゃあ、やればいいじゃん」と、行動のパワーが生まれてくる。そうしたら、新しいアイデアも湧いてきて、一歩また一歩と前へ進んでいる自分を見つけられる可能性が高まります。
このように、新しい挑戦に不安を抱く。または、嫌なことがあって、イライラする。といったシーンで、
「いま・ここで」「自分にどういうことが起きているのか」
その瞬間に向き合って、観察できる自分になるのが、マインドフルネスの実践を通して得られる成果です。
ネガティブな感覚や感情をもったとき、それが「いい」または「悪い」など価値判断をするのではなく、
いま、どういうことが起こっているのかを客観的に観察することで、無理に感情を抑えることなく、感情を相手にぶつける必要もないと思えるようになる。
ということです。
マインドフルネスの意味・おわりに
湧き起こる感情にいちいち価値判断を下したり、感情に振りまわされることで、自分にとって大切なことを見失うのは、この世で地獄を味わうようなもの。
そうではなく、
怒りの感情はあるけれども、怒りにまかせて行動する必要はない。
と、感情を見つめてから、そのときの自分にベストな行動を自由に選べるほうが幸せだといえます。
「感情に左右されることなく心を平成に保ち、自分はほんとうは何をしたいのだろうか、自分の本質は何なのだろうか、自分の人生に意味をもたせるにはどうすればいいのかといった、本質的なものと向き合えているのが極楽」
他人の評価や意見、感情といったものにとらわれずに、自分の本質をありのままに見つめ、迷うことなく人生を全うするというのがマインドフルネス
マインドフルネスがこのように定義される、 「自分を操り、不安をなくす究極のマインドフルネス」 というメンタリストDaiGoさんの本は、
マインドフルネスの実践を続ける意味を見失いそうになるタイミングに、端的な説明でわかりやすくポイントを伝えてくれる一冊でした。
本の詳細は こちらから